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第33回JTF翻訳祭2024 実行委員長挨拶

 日頃より日本翻訳連盟(JTF)の活動にご理解とご協力を賜り、誠にありがとうございます。

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 第33回JTF翻訳祭2024は、2024年10月24日(木)、25日(金)に石川県金沢市でリアルイベントとして開催したのち、その録画(基調講演は除く)に新たなプログラムを加え、10月29日(火)〜11月30日(土)までオンデマンドで配信いたします。

 セミナー会場は金沢市文化ホール、交流パーティー会場はそのすぐ隣にある金沢ニューグランドホテルです。金沢は東京や大阪などの主要都市から新幹線や特急で2〜3時間ほど。会場は金沢の中心に位置し、主要観光地にも徒歩で行ける距離です。開催地にちなんだ企画もあり、とても魅力的なプログラムとなっておりますので、ぜひ観光を兼ねてお越しください。また、配信専用プログラムも多彩で充実した内容となっておりますので、会場に来られる方も来られない方も、オンデマンド配信をぜひお楽しみいただければと思います。

 今回のテーマは「ことばを伝える ― 情報、技術、文化、そして心を伝える」です。翻訳も通訳もことばに始まりことばに終わります。どう伝えるか、どう伝わるか、をつねに考え、ことばを使って伝えるのが翻訳・通訳の使命といえます。けれども、実際に伝えること、伝わることは、文字や音であらわされる「ことば」にとどまりません。翻訳や通訳が必要とされる場面が年々増え、またそれぞれの境界もあいまいになるなか、AIなどのテクノロジーの台頭もあり、いつ・どこで・誰に・何を・何のために・どう伝えるか、を考えることがますます重要となってきています。2024年の翻訳祭は、ことばを使いながらも、ことばの垣根を越えて人と人をつなげる「翻訳・通訳」の本来の目的に立ち戻って考えていく機会にしたいと考えております。

 最後になりますが、今回の開催地となる石川県は、2024年1月1日に大きな地震に見舞われました。この度の令和6年能登半島地震により亡くなられた方々に心よりお悔やみを申し上げるとともに、被災されたすべての方々にお見舞いを申し上げます。まだ復旧がままならない状況であることが報道などで伝えられておりますが、被災された皆さまが一刻も早く平穏な生活を取り戻されることをお祈り申し上げております。また、今回の金沢市での翻訳祭開催が、少しでも復興のお役に立てることを願っております。

実行委員長写真

第33回JTF翻訳祭2024実行委員長

中野 真紀

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