広くて深い音訳の世界
プログラム概要
みなさまの中に、音訳についてご存知の方は、どれくらいいるか。
音訳とは、視覚からの情報が80%と言われる中、活字の出版物を目で読むことが困難な視覚障害者のために、文字情報を適切に音声に置き換えることだ。
文字情報を音声に変換するということは、日本語が読めて話せる人なら、だれにでもできるような簡単なものではない。活字で書かれたものを、活字を見ていない人に音声だけで、正しく伝えられるか。
大部分の活字の本は、晴眼者(せいがんしゃ・視覚に障害がなく、目が見える人)や、本を持つ、ページをめくるなどの動作に支障のない人向けに作られていて、音声化されることを予期して書かれていない。更には、書き言葉というメディアを音声というメディアに変換するということは、イコールにはなりえない。
そんな音訳を70年近く支えてきたのが、音訳ボランティアと呼ばれる、子育てが一段落した女性たちだ。
今や、音訳ボランティアの高齢化の中で、次世代の育成が難しい現状である。
そんな中、生成AIの登場は、音訳の世界をどういう風に変えていくのか。
オンデマンド配信スケジュール
2024年10月29日(火)~11月30日(土)
登壇者
フジタ マサコ
藤田 晶子
FUJITA MASAKO
全国音訳ボランティアネットワーク 代表
新潟県胎内市(たいないし)出身
1990年 音訳ボランティアとして活動開始
EYEマーク・音声訳推進協議会理事
東京音訳グループ連絡会 運営委員長
2004年 音訳ボランティア 全国大会開催準備会設立
2006年 音訳ボランティア 全国大会開催
2007年 全国音訳ボランティアネットワーク設立代表に就任
2017年 全国音訳ボランティアネットワーク設立10周年 記念総会開催
ソロプチミスト日本財団社会ボランティア賞受賞
東京弁護士会 人権賞受賞(全国音訳ボランティアネットワークとして)
音訳の普及と啓発、音訳ボランティアのネットワーク構築に取り組む。